四国の右下、すなわち徳島県の東南部の市町は遠い。県西部の大歩危や小歩危も遠い。 なぜだろう。四国の他の3 県は県庁所在地がほぼ県の中央にあるが、徳島市は県のかなり北東に寄っている。徳島市が起点になることが多い阿波の旅では、どうしてもそんな錯覚に陥ってしまう。 しかし、室戸阿南海岸国定公園沿いの「四国の右下」は宝の山、足を踏み入れると旅人の目をくぎ付けにするような魅力が詰まっている。エリアは阿南市あたりから南と分類できる。国道55号を南下していると、まず見えてくるのが阿波の松島ともたたえられる橘湾。突然現れる藍色の海に誰もが目を奪われる。海の色が違う。まさに「藍の国」のイメージが浮き彫りになる。アカウミガメの産卵で知られる大浜海岸、切り立つ断崖絶壁が続く千羽海崖、群生するサンゴ礁が見える水床湾など、藍色の海と亜熱帯の動植物が織りなす景観美は飽きることがない。 少し内陸に入ると、一変山深い趣に包まれる。そこには四国霊場でも難所として知られる第20番札所鶴林寺や第21 番札所太龍寺が鎮座し、大ウナギの生息する川や、四国一の大滝轟の滝がある。魅力が尽きない「四国の右下」。その一端を堪能してみよう。
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県南部は、山から里を経て海に続く豊かな自然に抱かれ、黒潮おどる太平洋に沿って広がっています。 ウミガメのふるさと南阿波は、素朴で人情厚い人たちが沢山暮らしています。 南阿波の豊富な自然の中でありのままの暮らしを体験するには…
お問い合わせ先/南阿波よくばり体験推進協議会事務局 TEL 0884-72-2622